火縄銃(ひなわじゅう)
火縄銃のプロフィール情報
火縄銃(ひなわじゅう、英語:matchlock gun / arquebus)は、初期の鉄砲の形態のひとつ。先込め式で、黒色火薬を使用する。 火縄銃は、15世紀前半にヨーロッパで発明され、特にドイツにおいて発展した[1][2]。最古の記録は1411年のオーストリア写本Codex Vindobana 3069にZ字型のサーペンタインロック式が見られる[3] 。また1430年代に描かれたサーペンタインの金具の図が残っている[4]。マッチロック式銃と分類されるこれらの小火器の発射構造は、バネ仕掛けに火縄を挟んで保持しておき、発射時には火縄に火をつけ、引き金を引いてバネ仕掛けを作動させ、発射薬に点火するものであった。具体的には、引き金を引くと火をつけた火縄が、あらかじめ黒色火薬を盛りつけておいた火皿と呼ばれる部品を叩く。火は火皿の口薬(くちぐすり)と呼ばれる微粉末黒色火薬に引火する。火皿内部に切られた導火孔の中の口薬は燃焼を続けて薬室内部へ到達すると思われているが、実際は、導火孔に火薬が詰まった状態にある場合、引火がゆっくりと進み引金をひいてからの時間差が生じて遅発となってしまって命中しないため、導火孔は空洞に保つようにして、火花を通し易くしておく。薬室内部には(胴薬)(どうぐすり)または玉薬(たまぐすり)と呼ばれる装薬があらかじめ充填されており、火が伝わるとそこで一気に燃焼(爆燃)、込められた弾丸を射出する仕組みになっていた。方式としては瞬発式火縄銃と緩発式火縄銃とがある。現代では銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)の規制対象となっており、骨董品として所有するにしても登録が必要である。
出典:Wikipedia
関連画像