プロローグ 第一章「金融政策とは」 ・目的は物価の安定 ・金利の上げ下げでお金の量を調節する ・ゼロ金利政策 ・名目金利と実質金利 ・量的緩和 ・シニョレッジ＝通貨発行益 ・マンデル・フレミング理論 ・増税と引き締め、犯人はどっちだ？ ・減税の効果はなかった ・金利をあげると景気は回復する？ ・日銀総裁人事で露呈した民主党の無理解 ・円高で景気が回復する？ 第二章「金融政策の理論的根拠」 ・金融政策と「オズの魔法使い」 ・昭和初期の金解禁 ・大恐慌研究の最前線 ・国際比較による大恐慌研究 ・金本位制の放棄が重要 ・日本の実情と日本への教訓 ・デフレを起こしてはならない ・金利ゼロでも金融政策が有効な理由 ・最適金融政策 ・フォワード・ルッキング・モデル ・金融政策の保守性 ・クルーグマン効果 第三章「物価とはーー原油高騰で物価は上がるのか？」 ・ガソリンの値段上昇でインフレになる？ ・個別物価と一般物価 ・ハイパワードマネー ・原油価格が上がったら通貨供給を増やす ・物価をどうやって把握するのか？ ・コア、コアコア ・CPIの上方バイアス ・日銀の物価安定の考え方 ・意図的に上方バイアスを無視した日銀 ・金融政策の失敗以外にデフレの原因はあるか？ 第四章「インフレ目標」 ・物価安定目標の必要性 ・日銀総裁人事の不毛 ・日銀の独立性とは手段の独立性のこと ・目標を公表するー内部から見た日銀との綱引き ・インフレーション・コントロール・ターゲット ・インフレ目標に対する批判 ・中国デフレ論のウソ ・シニョレッジの効果 ・「実績・実例がない」のウソ ・目標の上限が決まっている ・デフレ下のフィッシャー効果は実現しない ・インフレ・バイアスを抑制 ・構造改革と並行してやればいい ・インフレ目標がないために起こった利上げ騒動 ・日銀の独立性は脅かされたか？ ・この騒動を海外から見ると ・日銀の地ならし ・目標が共有されていないから、マーケットが過敏に反応する 第五章「金融政策と株価の関係」 ・日本初の世界同時株安 ・速すぎる当座預金残高の減少 ・達成されなかった政府目標 ・本来の株価より四０００円安い ・相対的に割高になった日本の金利 ・サブプライムの直撃を受けていないのに… 第六章「金融政策と為替」 エピロ―グ「世界同時不況にどう立ち向かうのか」